日常生活でふと感じる「頭の痛み」。仕事中や家事の合間などに「またか…」とやり過ごしていませんか?しかし、その痛みの裏には深刻な体の不調や疾患が隠れていることもあります。慢性的に続く頭痛は、生活の質を下げるだけでなく、見過ごしてはいけないサインかもしれません。
頭痛は2タイプに分類される
頭痛は大きく「原因が明確でないもの」と「病気に起因するもの」に分けられます。それぞれの特徴を理解することで、適切な対処がしやすくなります。
原因が病気ではない「一次性頭痛」
検査をしても特に異常が見つからないにもかかわらず起こるのが「一次性頭痛」。多くの人が悩まされているタイプです。日常生活に支障をきたすことはあっても、基本的に命の危険はありません。
● 片頭痛
ズキズキとした拍動性の痛みが特徴で、光や音に過敏になる傾向があります。吐き気を伴うこともあり、発症前に視界に光が走るような“前兆”を感じる人も。女性に多く、20~40代に集中しています。
● 緊張型頭痛
重苦しい圧迫感が頭全体を覆うように現れます。デスクワークやスマートフォンの長時間使用で姿勢が悪くなると、肩や首の筋肉が緊張し、これが引き金になります。ストレスや精神的疲労も要因のひとつです。
● 群発頭痛
耐えがたい痛みが目の奥からこめかみにかけて突き抜けるように続きます。決まった時間帯に現れやすく、特に男性に多い傾向があります。涙や鼻水が出るなど、自律神経の症状を伴うこともあります。
病気が原因となる「二次性頭痛」
明らかな疾患が関係している場合は「二次性頭痛」に分類されます。くも膜下出血や脳腫瘍、髄膜炎など、命にかかわるケースもあるため注意が必要です。
ほかにも、顎の関節トラブル、副鼻腔炎、うつ病などが関連している場合もあります。しびれや発熱、意識の混濁を伴うようであれば、すぐに医療機関を受診しましょう。
頭痛の引き金になる生活習慣とは?
一次性頭痛の多くは、日頃の習慣が原因で引き起こされます。こんな行動に心当たりはありませんか?
● 食生活による影響
赤ワイン、チョコレート、チーズ、加工肉(ハム・サラミなど)、グルタミン酸ナトリウムが含まれる食品は、片頭痛を誘発しやすいと言われています。どの食品で頭痛が起きたか、記録をつけてみると対策に役立ちます。
● 不規則な睡眠
睡眠不足はもちろん、「寝だめ」も自律神経の乱れを引き起こし、頭痛を悪化させる原因に。就寝・起床時間を毎日一定に保ち、良質な睡眠を意識しましょう。
● 気候の変動
低気圧が近づくタイミングや、急激な気温差は、体にストレスを与え頭痛の原因になることがあります。梅雨時や季節の変わり目に体調を崩しやすい方は特に要注意です。
● 精神的・肉体的ストレス
疲れがたまって筋肉が緊張したり、精神的なプレッシャーで自律神経が乱れたりすると、頭痛が慢性化しやすくなります。意識的にリラックス時間をつくることも大切です。
整骨院でできる頭痛への対処
「頭痛=病院」というイメージがありますが、実は整骨院でもアプローチできるケースが多くあります。特に一次性頭痛には、筋肉の緊張や姿勢の乱れ、自律神経のバランスが深く関係しています。
● 首や肩の筋肉の調整
首・肩・背中の筋肉が硬くなると、血流が悪化し神経を刺激します。手技や電気施術によって筋肉をほぐし、血流改善を図ることで、頭痛の頻度や重さを軽減させる効果が期待できます。
● 姿勢のリセット
長時間の座り仕事やスマホ操作によって起こる猫背や巻き肩は、頭への負担を増加させます。骨格調整を行い、正しい姿勢に導くことで頭痛の予防にもつながります。
● 自律神経を整える施術
ストレスで乱れた自律神経を整えるために、リラックスを促すソフトな施術を取り入れています。副交感神経が優位になることで、心と体が休まり、慢性的な不調がやわらぎます。
頭痛でお悩みの方は当院にご相談ください
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当院では、ただ痛みを抑えるのではなく、頭痛が起こる根本的な原因にアプローチし、改善を目指します。姿勢や生活習慣の見直し、再発を防ぐアドバイスも丁寧に行っています。
これ以上我慢せず、快適な毎日を取り戻すために、ぜひ一度ご相談ください。